【人生の後半戦の仕事の選択】定年後の働き方3つのパターン
定年後の再雇用の現実としては、給与水準が下がる事です。
再雇用において1番辛いのは、それまで管理職の立場にいて責任と権限を与えられていた人が再雇用になると役職がなくなり、責任も権限もなくなります。
再雇用後の扱いは、管理職でもなく新人と変わらないということを肝に銘じなければなりません。
今回は、「定年後の働き方の3つのパターン」についてお話しをしたいと思います。
目次
今までの積み上げをリセットし余計なプライドを捨てること
定年後の再雇用の現実としては、給与水準が下がる事と再雇用後の扱いは管理職でもなく新人と変わらないという事です。
コピーでも何でも雑用を積極的にこなさなければなりません。
つまり余計なプライドを捨てる事です。
管理職の人は話を聴くことに慣れていません。うまくいく秘訣は人の話を聴くこともそのうちの一つです。
定年後の働き方の3つのパターン
60歳で定年を迎えた後の働き方には、大きく分けて次のようなパターンがあります。
- 継続雇用制度(再雇用)を使ってそのまま続ける。
- 経験と人脈を生かして、転職、再就職する
- 独立、起業するへ(自営業になる)
①継続雇用制度(再雇用)を使ってそのまま続ける
現在では、改正高年齢者雇用安定法により原則として、すべての企業で希望者すれば60歳以降でも働けるようになっています。
さらに定年を延長することで、65歳以上も働けるようになっている企業も増えてきましたが、多くの場合はこの継続雇用制度を使って働き続けることが基本です。
継続雇用制度には「勤務延長」と「再雇用」があります。
働き方はどちらも変わらないのですが、大きな違いは退職金の有無です。
再雇用は一度退職をするので、退職金が支払われるれることになります。
実態としては、再雇用制度を採用する企業が8割程度を占めるようです。
②経験と人脈を生かして、転職、再就職する
一旦退職し、第二の人生として、これまでとは異なる仕事に就くと言うパターンもあります。
転職には再雇用にない3つのメリットがあります。
- 能力を買われているので重宝される。
- 気分を一新して働くことができる。
- 過去の経歴に左右されず白紙のイメージで働くことができる
以前の勤務先では働けなくても、その関係会社取引先であったり、あるいは縁故で仕事先を見つけるケースも多いようです。
そういった伝がなければ、次のような仕事の探し方があります。
- 地方企業、中小企業、海外企業に転職する
- 現役時代の経験や資格を生かす
- ハローワークなどで改めて探す
- シルバー人材センターに登録してみる
再就職で注意すべきポイントは
- 前の会社を引きずらない
- 新しい価値観を受け入れる
- 何で貢献するかを明確にする
- 積極的にコミュニケーションを取る
新しい職場や仕事で、心機一転、今までのような責任や重圧から解放され、気持ちを緩やかにして働くのも選択肢の一つです。
③独立、起業する
再雇用転職と比較すれば起業を選ぶ人は少ないですが、実はシニア起業家は増加傾向にあります。
中小企業白書2017年によると起業家のうち60歳以上が占めている割合は1番多く35%となっております。
割合は年々増えています。
起業に向いている人、向いていない人
起業に向いている人
まず企業に向いている人は、行動力がある人です。
性格の違いを表す表現として、「考えているから走るか、走りながら考えるか」というものがありますが、起業に向いている人は「走りながら考える人」です。
起業にこれといった正解はなく、考えている通りにいかないこともあります。
準備したり勉強をしたりするよりも、まずは行動をしてしまったほうが見えてくることがたくさんあります。
好奇心が強く、思い立ったら即行動に移し、その結果を見ながら正解を導き出していく、それくらいのスピード感のほうが成功しやすいでしょう。
起業に向いていない人
起業に向いていない人は、他人の目や評価を気にしてしまう人です。
会社員だったら、人事評価を気にするのはある意味必然ですが、起業をしたら他人の評価を気にする必要はありません。
むしろ他人の評価を気にしてしまって、時々困っていたら新しい事は何もできないのです。
何を言われようと関係ない。自分は自分と割り切ってやりたいことをやるという意気込みが大切です。
また、人の意見を素直に聞くことができない人も向いているとはいえないでしょう。
高齢になるほど、他人のアドバイスに耳を傾けなくなるのはよくある傾向です。
しかし、起業するのであれば、いわば初心者からのスタートです。
例えば、先輩起業家さんからアドバイスを受ける機会も出てくるはずです。
そのような時に聞く耳を持てるかどうかで、仕事の輪が広がっていくかどうかも変わってくるはずです。
ただ人の言うことだけを聴いてばかりでもいけませんが、他人のアドバイスや助言をよく理解した上で、自分なりに判断することは大切です。
そして、お金を稼ぐことに抵抗がある人も、企業に向いていないとも言えるでしょう。
これはシニア企業によくあるケースなのですが「それほど儲けなくてもいい」「とにかく他人の役に立ちたい」と、起業する人の中にあまり儲けを考えずに、仕事を受けてしまう人がいます。
利益を求めすぎるのも問題ですが、求めなさすぎるのもまた問題なのです。
安く請け負うことで、会社の財務を脅かすようになれば、事業を続ける事はできません。
仕事としてやるからには、適正な対価を受け取る事が必要です。
これが、人生の後半に起業成功させるためには、欠かせないことなのです。
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