家計改善で月3万円お金を貯めるコツは固定費を見直すことがポイント
「家計改善」と聴いても、現在の家計が赤字になっていない人にとってはピンとこないかもしれません。
しかし、まだ子供が小さいご家庭やこれから子供の教育費が大きくかかってくるご家庭、或いは老後に向けて漠然とした不安を抱えている場合など、ダウンサイジングを意識して行動に移せるかで、家計改善が実行できるかできないかが、これから先大きく変わってきます。
目次
支出は急には減らせない
しかし、「支出を減らす」とはいっても、実際は簡単ではありません。
「今日決めたから、明日から変わる」なんてことは、なかなか起こりにくいことだと、誰もが身をもって体験しているのではないのでしょうか。
試しに、来月から1ヶ月の支出を2割減らさなくてはならない、となったらどうでしょうか。
育ち盛りの子供を抱えるご家庭では、食費や教育費を2割削ることは考えにくいことです。
家計全体となると急に減らすというのはなかなか難しいですし、それを継続するのは難易度も増します。
食費の無理な家計の切り詰めは避ける
よく間違いやすいのが、食費を削ってしまいうことです。
食費は、私たちが生きていく上で大切な費目です。更に育ち盛りの子供を抱えるご家庭では、成長において栄養を摂取することは欠かせません。
無理に家計を切り詰めてしまうこともよくありません。
実際には、頑張りすぎてストレスが溜まり、衝動買いに走ってしまい結局は貯金ができていなかった、というケースも少なくはありません。
頑張らずにある程度の余裕をみて、楽しみを取り入れながらやっていくほうが、長続きしますし衝動買いをしてしまう反動も防げます。
まずは固定費の見直しが3万円貯金にまわせるポイント
最初に見直さなければならない費目としては「固定費」です。
固定費とは毎月支払いが生じ、生きていく上ですぐに生命の存続に支障をきたさないものです。
「四大固定費」として
- 居住費
- 保険料
- 通信費
- 車
になります。
無理なく家計を改善していく方法として、まずはこの四つの固定費を見直すことから始めましょう。
住宅費
賃貸の場合
住宅費を見直すポイントとしては、賃貸の場合であれば今と同じ条件(通勤時間や子供の学区など)で、安い物件はないかを探してみることをおすすめします。
敷金や礼金がかからず、総額でみると今よりも割安なケースもあります。
今住んでいるところで、家賃の値下げ交渉も行なってみるとよいかもしれませんね。
月5,000円家賃が安くなれば、年間で60,000円も差が出てきます。
持ち家
やはり住宅ローンの借り換えをするのが、一番の選択肢になります。
ポイントとしては
- 住宅ローンの残りの返済期間が10年以上
- 返済額が1,000万円以上
- 現在のローンと借り換え先のローンの金利差が1%以上
仮に、残債が1,000万円で、金利2%で借入をしている場合、これから10年間かけて返済をしていく場合の返済額は、約1,104万円になります。
同じ条件で、金利が1%となると返済額は約1,051万円となり、約50万円の差額になります。
借り換えには、手数料(金融機関によって異なります)がかかりますが、それを差し引いても、約20〜30万円は差が出てきます。
仮に10年間返済が残っていて30万円差が出たとすると、年間にすると30,000円、月2,500円多く払わなくてすみます。
返済期間が10年より短ければ、手元に残るお金が更に多くなります。
繰上げ返済
住宅を購入したばかりであれば、繰上げ返済をすることをおすすめします。
返済開始の頃は、月々の返済金額の元金の割合が高いですので、繰上げ返済をすると借入れ元金が大きく減ります。
100万円単位で大きく手元にお金ができた場合など、手数料がかからずに返済することができます。(金額や手数料は金融機関にもよりますので、お取引の金融機関へご確認ください)
年数が経つにつれ利息の割合が大きくなっていくので、こちらも人生計画をした上で返済できるようであれば検討してみるとよいでしょう。
保険料
保険料は、育ち盛りの子供のいるご家庭では必ず必要と思われている方もいらっしゃると思います。
しかし、日本は医療費制度が充実しています。
高額医療費制度は医療費の控除があります(年収に応じて)ので、保険にかけるお金は、どれくらいであれば安心なのかを確認しておくとよいですね。
死亡保険金は、子供がこれからかかる教育費を確認してみて、おおよそどれくらい必要なのかを算出した上で、死亡保険金の見直しを行うと良いかと思います。
私立の学校に行かせるか、国立の学校に行かせるかでも、かかる学費の費用は大きく違ってきますので、それぞれどれくらい必要なのかシミュレーションをしてみるとおおよその目安が分かリます。
死亡保険金の額に応じて月々の保険料の支払い額も違ってきますので、子供が社会人になった時に、ご夫婦の死亡保険金も自分達のお葬式ができる程度まで下げるか、貯金で準備ができるのであれば医療保障だけでもいかもしれません。
死亡保険金を見直しただけで、5,000円〜10,000円(保険会社にもよります)の差が出ることもあります。
いずれにしても、子供の成長やライフスタイルに合わせて見直すことをおすすめします。
通信費
私が固定費で大きく変わったと実感しているのは、通信費です。
20年以上大手キャリアを使っていました。
家族の中でも一番使っている期間が長かった私は、長く使えば使うほどメリットを感じられず、思い切ってSIMフリーに変えて格安スマホに切り替えました。
切り替える前に同じ条件で、今まで使っていたスマホの料金と、格安スマホにした時の金額を出してみました。
当時(今から3年半前)、新しいスマホを購入し4年間に支払う通話料金で比較をしてみたところ、30万円以上の差額になりました。
年間75,000円、月6,250円がうきます。
格安スマホのデメリットとしては、通勤時間帯やお昼休みだと通信速度が遅かったり、独自のアプリを使用しての通話だとかかりにくいこともあります。
しかし、会社や家ではWi-Fiが使える環境がほとんどだと思いますので、それほど不便を感じたことはありません。
今では、我が家も全員格安スマホへ切り替えました。
家族も、それほど不便さを感じてはいないようです。
今は格安スマホ会社の方が、シンプルで分かりやすい料金形態にもなってきていますので、通信費の見直しは早急に行うことをおすすめします。
車
地方であれば車は欠かせませんが、都心だと交通手段が整っています。
一戸建てで駐車場があるお宅であれば駐車代はかかりませんが、車の維持費は結構かかります。
- 月々の保険料 5,190円/月
- ガソリン代 4,000円/月
- 自動車税 3,291円/月(39,500円/年)
- 車検代 6,250円/月(150,000円/2年)
- 駐車代(借りている場合)
- 車のローン(残債がある場合)
※上記金額は我が家(車1台分)がかかっている費用:月額18,731円
これらの費用が車を所有するとかかりますので、月に数回しか使わないようであれば、思い切って手放すことも考えてみましょう。
我が家では、3年前に夫の車を手放して1台にしました。
今は必要な時に手軽に使えるカーシェアリングなどを利用して、必要な時にだけ利用できることもできます。
登録の手続きをすると時間単位で借りることができますので、そういったものを利用して、車にかかるコストを見直してみることも視野に入れて入れてみましょう。
まとめ
以上、努力をしない家計改善法でしたがいかがでしょうか。
直ぐに取り掛かれる「四大固定費」
- 居住費
- 保険料
- 通信費
- 車
こちらを見直すことで、年間の出費をかなり抑えられると思いますし、無理なく、努力をしないで家計改善ができると思います。
ちなみに我が家は、通信費(私と夫の分)、保険(私と夫の分)、車1台を手放して月額35,981円浮かすことができました。
是非、固定費を見直すことからオススメします。